Oct 7, 2019

たまには Rarement コメント的な、、、

La robe
抜栓後の最初の反応
想像していたよりも全体的に黒みが残っており
20年以上経っているにしては若々しさを感じる
色合いには深みがあり、そこに茶色がかった要素のとけ込んだ
落ち着いた色調のガーネット
grenat presence

縁の部分にはオレンジやレンガ色などの
熟成のニュアンスがしっかりと現れている。

L’arome bouquet
香りのアタック
複雑性に富む
様々な香りの要素が混ざり合って立ち上ってくる
まずは果実味よりもトースト、ローストなどの木質のニュアンス
オリーブタップナード、少し黒胡椒など、豊富な日照量を思わせる特徴。
加えてオリエンタルスパイス、キャトルエピスなど
すりつぶしたクローブやジンジャーパウダー、ナツメグと、
ゆっくり現れてくる

時間の経過とともに、人見知らな状態から 自分を取り戻し始め
伽羅!(キャラ)マホガニーなどのややスタートが重い感じの香りも育ち出す。
すりつぶしてから、少し室温に放置しておいた、カシスやブラックチェリー
乾いたニュアンスも伴う
かすかに甘味を思わせる構成 ドライプルーン ドライイチジク

「チョコレートパウダー というよりはプードル.ショコラと言いたい」
(英語とフランス語の違いだけです、と金田一秀穂さんに言われそう、、)

晩秋の雨上がりの森を歩いていく際の、靴底にまとわりつくような湿った黒い土、
更には腐葉土
余韻に長く続く熟成系の香りの表現が長く楽しい!

Saveur unique

味わいのアタックには黒い果実中心の質感があり、
中盤には滑らかさが支配的になりそこから口中の温度に反応してなのか
スパイスが現れてくる
飲み込んだ後はアルコールのボリューム感がゆっくりと口の中を過ぎていくイメージ
余韻にかけては香り同様の乾いた果実(プルーン、イチジク)が口の中の印象をまとめる働きを行う。

まだ後3年〜5年くらいは現在の美味しいコンディションを保つだけの体力は感じられた。
香り、味わいの情報量とその持続性に優れたワインなので
寒い季節に赤身のお肉、例えばローストした鳩の鉄分たっぷりのサルミソースや
鴨胸肉のスパイス風味であったり
(昔一世を風靡しましたアラン サンドランスのエピスをまぶしつけた料理がいいかな)
口の中での噛む時間が長い料理を合わせたい。

たまにはのんびりとテイスティングのコメントなどやってみました、、、、

alc 14%

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